ブランド
人はなぜ、そのブランドを選ぶのか。大阪学院大学で特別講義を行いました

2026年10月29日、大阪学院大学の3回生の皆さんに向けて、マーケティングとブランディングをテーマに特別講義を行いました。
講義のタイトルは「人はなぜ、そのブランドを選ぶのか」。ラグジュアリーブランドの現場での経験や、そこに至るまでの自分自身の歩みを交えながら、商品やサービスの価値をどう捉え、伝えていくかをお話ししました。
就職やこれからの働き方を考える時期にいる学生の皆さんに、マーケティングを身近に感じてもらいたい。そんな思いで準備した講義です。
「いいもの」であることと、「選ばれる」こと
品質や機能が優れていることは、商品にとって大切な土台です。ただ、その良さを並べるだけでは、相手にとっての「選ぶ理由」が十分に伝わらないことがあります。
たとえば、指輪を選ぶとき。素材やデザインだけでなく、大切な人との約束、人生の節目、自分へのご褒美といった意味も重なります。同じ商品でも、誰が、どんな場面で手に取るかによって、その価値は変わります。
私がブランドの仕事を通じて学んできたのは、商品の特徴を説明することに加えて、その人にとってどんな意味を持つのかを考える大切さです。
ブランドは、言葉と体験の積み重ねで育つ
ブランドの印象は、広告のコピーだけで決まるものではありません。写真や色、店舗の空間、接客、包装、SNSでの発信。一つひとつの接点から、相手の中に印象や連想が積み重なっていきます。
だからこそ、「誰に、どんな価値を届けたいのか」という軸が必要です。発信する言葉と、実際に商品やサービスに触れたときの体験がつながっていること。その積み重ねが、信頼や愛着につながると考えています。
これはラグジュアリーブランドに限った話ではありません。中小企業にも、日々の仕事の中で培ってきた強みや、大切にしている姿勢があります。それを顧客の立場から捉え直すことが、ブランドづくりの出発点になります。

興味を持って踏み出した経験が、自分の力になる
今回の講義では、マーケティングの考え方だけでなく、学生時代の興味やインターンの経験が、後の仕事につながった話もしました。
最初から、将来の道筋がすべて見えていたわけではありません。「面白そう」「やってみたい」と思って触れたことが、別の場所で役に立ち、自分の専門性になっていく。私にとって、デジタル分野の経験はその一つでした。
これから仕事を選ぶ皆さんにも、今すぐ自分の可能性を一つに決めなくていい、と伝えたいと思っています。興味のあることを試し、経験を重ねながら、自分ができることを見つけていく。その過程にも価値があります。
企業の価値を、相手に届く形へ
「私たちの商品には、こんな特徴があります」。その説明からもう一歩進んで、「誰の、どんな場面で役に立つのか」を考える。これは学生の商品企画にも、企業のマーケティングにも共通する問いです。
商品の強みを見つけ、それを相手にとって意味のある言葉や体験に変えていく。今回の講義が、学生の皆さんにとって、身近な商品やブランドを見る視点を広げるきっかけになっていればうれしく思います。
このような機会をくださった大阪学院大学の先生方、そして参加してくださった学生の皆さん、ありがとうございました。
足立純子|株式会社あなたの広報宣伝部 代表
ラグジュアリーブランドなどでのマーケティング経験を経て、企業のブランド戦略、広報・PR、SNS・コンテンツ発信を支援しています。
あなたの企業の「選ばれる理由」を、一緒に考えます
「いいものをつくっているのに、伝わっていない」。あなたの広報宣伝部は、経営者と同じ目線で企業の強みを整理し、言葉づくりから発信・運用まで伴走します。
ブランドづくりや広報・マーケティングのご相談は、お問い合わせフォーム、またはinfo@anatano-pr.comへ。講演・研修のご相談も、こちらからお寄せください。